日比谷花壇に採用されるのは難しい?転職する前に知るべき詳細

日比谷花壇は生花販売をはじめ、花のサブスクリプションサービスやカフェ施設の運営を行っている花卉業界のリーディングカンパニーです。

「花とみどりを通じて、真に豊かな社会づくりに貢献する」を企業理念に掲げ、バンケット事業や法人事業、ライフサポート事業など、非常に幅広く事業を展開しています。

この記事では、花やみどりに関わる仕事をしたいと考えている人のために、日比谷花壇の特徴や企業概要、社風、転職難易度などを解説します。転職活動を成功させるために、情報収集をしましょう。

日比谷花壇の企業概要

日比谷花壇の企業概要は以下の通りです。

会社名株式会社日比谷花壇
本社所在地東京都港区南麻布1-6-30
社長宮島 浩彰
設立年1950年12月6日
株式非上場

日比谷花壇の特徴

日比谷花壇は東京都港区に本社を構えており、全国で約190店舗を展開しています。

ブライダルでの空間演出やブーケをどこよりも早く日本に紹介し、花束贈呈やキャンドルサービスのほか、花の宅配といった業界に先駆けたサービスを手掛けています。

人と人を花やみどりでつなぎ、笑顔を生み出していく企業です。

日比谷花壇の社風

日比谷花壇はコミュニケーションを図りやすい環境があり、アットホームな雰囲気がある企業です。

上下関係はそれほど厳しいわけではなく、比較的風通しも良いため、何かあれば意見や相談がしやすい雰囲気があります。

また、自身の発信力やチャレンジ精神があれば、年齢関係なく若いうちからでも評価される風土があります。

そのため、やる気があればどんどんチャレンジしていくことができ、スキルアップや成長がしやすいといえるでしょう。

日比谷花壇のワークライフバランス

日比谷花壇は部署によって異なりますが、フルリモートやフレックスによる勤務が可能です。

また、業種によっては土日祝日休みもあるため、自分の都合に合わせて働きやすく、用事や行事があった場合でも柔軟に対応することができます。

そのほかにも、資格支援制度やインセンティブ制度、産前・産後休暇、育児休暇などの福利厚生が充実しています。

プライベートの時間を大切にしつつ、自分らしく働きたいと考えている方には向いている企業といえるでしょう。

日比谷花壇ではどんな人が働いているのか

日比谷花壇の公式サイトには、

年齢の制限は設けておりません。(高卒以上)現場では体力を必要とする仕事が多く、若い社員が活躍しています。

とされており、花卉業界の平均年齢が42.6歳であることを考えると、20代~30代の若い人材が働いていると思われます。

参考:日比谷花壇

参考:フラワーショップ店員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

また、お葬式事業に在籍し、葬祭プロデューサーとして活躍している金澤和央氏は多くの家族葬をプロデュースしており、水木しげる様や山本KID様、モンキー・パンチ様など、多くの著名人のお別れ会や社葬を担当した経緯を持っています。

また、お葬式事業に在籍し、葬祭プロデューサーとして活躍している金澤和央氏は多くの家族葬をプロデュースしており、水木しげる様や山本KID様、モンキー・パンチ様など、多くの著名人のお別れ会や社葬を担当した経緯を持っています。

日比谷花壇の売上

日比谷花壇の売上は、2022年9月決算の年間売上高196億円となっています。

前年の2021年9月決算では174億円であり、安定して年間売上高を伸ばしていることが伺えるでしょう。

また、2018年9月決算の年間売上高では、業界2位の企業の売上高を大きく引き離す228億円を記録している企業です。

今後も企業としての成長が期待できるため、安定して働くことができるといえます。

参照:キャリタス就活

参照:日比谷花壇の強み

参照:日比谷花壇 会社概要

日比谷花壇の事業内容

日比谷花壇は、主力となるバンケット事業・ショップ事業では、全国の店舗でデザインや制作、提案のほか、接客を行っており、本部の場合はそれぞれの事業の企画や営業を行い、店舗の運営を支えています。

また、法人事業では法人企業に対して商品企画や季節装飾といった顧客の課題解決や新規開拓を支援し、EC事業ではオンラインショッピングサイトの企画や運営、アフィリエイトプログラムの提案などを行っています。

そのほかにも、大切な人とのお別れを形式に捉われない葬儀をプロデュースするライフサポート事業や、全国の公園や植物園などの公共施設の管理や運営を行うPPP事業など、幅広く手掛けている企業です。

さまざまな事業を手掛けているからこそ、知識や技術、スキルなどに限られることなく、どのような方でも活躍しやすいフィールドがある企業だといえるでしょう。

日比谷花壇の募集要項

ではここからは、日比谷花壇の募集要項を見ていきましょう。前項でも紹介したように、日比谷花壇は花に関係する仕事の他にも事業を展開してます。ここでは、花に関連する職業のみを紹介します。

ここで紹介するのは以下の業種です。

  • ブライダルフラワーコーディネーター
  • フラワーショップスタッフ
  • フューネラルフラワーコーディネーター

そのほか、グリーンコーディネーターなどもありますが、既卒の場合は本社で一括して採用しているようです。

また、募集内容は2023年8月現在の情報を参考にしています。必ずしもいつでも募集されている訳ではないことをご了承ください。

参照:日比谷花壇

ブライダルフラワーコーディネーター

ウェディング装花やブーケ、会場の装花・装飾などを担うポジションです。

具体的には、会場全体の調和を考え、顧客が思い描いている世界観をカタチにします。

婚礼受注の基本からステップアップまでをレベル別でサポートするゼミなどを開催しており、これまでの経験を活かしながらキャリアアップを目指すことができます。

必要な経験やスキル

  • 高校卒業以上
  • 3年以上のブライダルフラワーに関わる実務経験
  • 将来的にリーダー職等を目指していきたいなどの明確なキャリアビジョンの保有

フラワーショップスタッフ(アルバイト・正社員)

百貨店や駅ビルの中の日比谷花壇で接客やフラワーギフトの制作、近隣テナントへの定期装花・配送、商品・花材の発注、売場ディスプレイなどを行う業務です。

正社員・アルバイトどちらも募集があります。

必要な経験やスキル(アルバイト)

  • 高卒以上
  • 未経験可
  • 接客販売業経験がある方(歓迎)

必要な経験やスキル(正社員)

  • 短大・専門学校卒以上
  • 社会人経験1年以上・10年未満の方
  • 要普通自動車運転免許証(AT限定可)
  • 30歳以下(若年層キャリア形成のため)

フューネラルフラワーコーディネーター

祭壇装花制作や設営、撤去などを行うポジションです。

そのほかにも、婚礼装花業務も並行して担当する場合があります。

社内技術検定制度をはじめとした充実した研修制度があるため、キャリアアップも目指すことができる職種です。

必要な経験やスキル

  • 普通自動車免許の保有
  • 3年以上の葬儀装花に関わる実務経験
  • 将来的にリーダー職などを目指していきたいといった明確なキャリアビジョンの保有 など

日比谷花壇の転職難易度

日比谷花壇の転職難易度は中程度です。

日比谷花壇の中途採用による求人数は非常に多く、ポジションによってはそれほど高いスキルや経験が求められません。

そのため、未経験の場合でもチャレンジしやすい企業といえます。

ただし、企業としての歴史は長く、比較的人気のある企業であるため、日比谷花壇への転職を目指す場合は、事前に企業研究や自己分析をしっかりと行い、自身の能力をアピールできるようにしましょう。

日比谷花壇が転職者に求める人物像

日比谷花壇では、顧客とともに感動を創造し、自分自身の可能性を活かすことができる人材を求めています。

また、リスクを恐れずに積極的にチャレンジしていける人材や、ほかの社員と切磋琢磨しながら成長していける人材なども求められています。

面接では、これらをアピールできるエピソードを複数用意し、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。

日比谷花壇の年収・給与

日比谷花壇の年収は約330万円前後です。厚生労働省の調査によると、花卉業界の全体の年収は360万円前後であり、平均より少ないか同じぐらいだといえます。また、日比谷花壇には昇給制度があり、年に1回給与があがる可能性があります。

積極的に行動しながら業務をこなすことで給与があがることがあるため、年収をあげたいと考えている場合は、積極的に業務を進めると良いでしょう。

参考:jobtag

日比谷花壇での転職者の出世難易度

日比谷花壇の出世難易度は中程度です。

在籍している社員は1,790名と多いですが、全国的に店舗があるお花屋さんなので、店長などの地位に着くのは難しくないでしょう。

ただし、長年働いていればおのずとポジションも上がるというわけではなく、自分からチャレンジしていく気持ちがなければ、出世は難しいです。出世をしたい場合には、積極的にアピールすることが必要です。

日比谷花壇の転職までの流れ

ではここからは、日比谷花壇の転職までの流れを簡単に紹介していきます。

エントリー・書類選考

履歴書や職務経歴書などの必要書類を提出し、書類選考を受けます。

1次~2次面接

書類選考通過後、対面による面接を行います。

面接官は人事担当者や現場責任者と面接することが多いです。

志望動機やこれまでの経験といった基本的な質問に加え、「なぜほかの業界ではなく、花卉業界で働きたいのか」といった質問などもされる可能性があります。

最終面接

最終面接も対面式の面接を行います。

面接官は人事責任者や代表取締役社長と面接することが多いです。

これまでの質問を再度深堀し、改めて日比谷花壇にマッチしている人材かを判断される可能性があります。

また、グループ面接になる可能性があります。

内定

面接で無事通過すれば内定をもらえます。

日比谷花壇に関する口コミ

日比谷花壇に関する口コミにはどのようなことがあるのでしょうか。

ここでは、日比谷花壇に関連する、良い口コミと悪い口コミを探しました。口コミは主観であり、客観的事実ではない可能性もあります。また、書かれた当時は事実であったことが、現在は改善している場合もあるため、口コミは参考程度にしましょう。

良い口コミ

「契約社員の面接では、とても和やかで話しやすかった。本部の女性の方が親身になって話を聞いてくれた。人員不足のため落とすための面接ではなく、適材適所配置をするためのヒアリングという印象だった。」

「花卉業界では事業規模が大きく、他業界においても広く知られており事業の発展性としては可能性は広い。生産者との関係性を持つ仕入業務、華やかなウエディング事業、フューネラル市場の可能性、ネット販売や小売業など社内の中でも業務が多岐にわたり、自分次第で、希望すればさまざまなことに挑戦させてくれる風土はあります。」

悪い口コミ

「土日祝、婚礼繁忙期は長時間労働。残業時間は月45〜60時間程度。休日出勤や残業は指示がなくとも業務上必要であれば仕事が終わるまで自己判断で自主的に労働する環境。残業時間が増えても本社から現場スタッフへのヒアリングなどは特にない。

部署と繁閑にもよるが、月の休日出勤は平均5日ほど。休みの日に連絡がくることは日常のため、プライベートの旅行先で海外にいたとしても時間関係なく連絡がくる。」

まとめ

日比谷花壇の特徴をはじめ、日比谷花壇の会社概要や転職難易度、出世難易度などについて解説してきました。

日比谷花壇は中途採用による求人募集数が多くあるため、未経験でもチャレンジしやすく、どのような方でもチャンスがあるといえます。

しかし、日比谷花壇は知名度が高く、人気もある企業であるため、倍率が高くなってしまうかもしれません。

日比谷花壇への転職を目指すなら、簡単ではないことをあらかじめ理解し、万全な準備を行って採用をもらえるようにしましょう。